製品案内

農水路更新工法

農水路更新工法研究会

50年前後経過したコンクリート製の農業用用水路は、水流による洗掘・凍害・中性化などの環境条件による欠損、地震や隣接する道路の振動などにより変形、変状をおこしています。
対応年数を迎える農業用用水路に必要な更新・整備・保全を環境負荷と経済負荷の少ない工法で構築するため、平成18年、農業用水路更新工法研究会を発足いたしました。

農業用水路更新工法研究会では、農業用用水路の長寿命化に資する維持管理や、計画的かつ機動的な更新整備を実施することにより、その有効利用を図ってまいります。

NSアグリコート工法(湿式工法)

NSアグリコート工法は、コンクリート製の農業用水路等の構造物の断面修復材に要求される性能を追求し、接着耐久性、強度発現性に優れ、厚付け性等ポリマーセメント系による断面修復材と表面処理材及び耐久性・補強性に富んだ耐アルカリガラス繊維ネットを用いた工法です。既設コンクリート水路にNSアグリモルタルアグリコートネット、NSアグリモルタルで断面修復します。
オプションにより、防カビ・防藻対策も可能です。(KMモルタルコート)

各種繊維との特性比較表

耐アルカリガラス繊維シートの引張強度は、ピアノ線に匹敵します。
強靭なガラス繊維がモルタルにかかる引張り力を支え水路をしっかりと守ります。

各種繊維の弾性率比αの材令による変化

繊維の弾性率が高いほど高い弾性率比となりひび割れ抑制効果が長期間保たれる。

耐アルカリガラス繊維シートの表面クラック抑制に対する弾性率はビニロン繊維シートと比較して約2倍の強さがあり、ひび割れ抑止力において有機繊維(ポリプロピレン・ビニロン)と比較すると圧倒的な強さを発揮します。

耐アルカリガラス繊維シート補強NSアグリモルタル補強特

NSアグリモルタルを試験体寸法250×50×10mmで型枠面側から2〜3mmの位置に耐アルカリガラス繊維シート(ARG-TD5*5)を配置した曲げ試験体を製作し、支点間距離200mm、積荷速度2mm/分の中央積荷方式で型枠面を下にし材令28日での曲げ試験をおこなった。

高性能ポリマーセメントモルタルと耐アルカリガラス繊維の相乗効果で、優れた接着強度、曲げ強度、耐磨耗性で長期間安定した性能を発揮します。

工法手順(湿式)

(1) 水替え作業。

(2) 洗浄。

(3) 不陸調整。

(4) NSアグリコート工法(湿式)

(5) 完成。

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